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吉田松陰に学ぶ
夢なき者に理想なし、
理想なき者に計画なし、
計画なき者に実行なし、
実行なき者に成功なし、
故に、
夢なき者に成功なし。
幕末の動乱期、後に明治維新を打ち立てることになる多数の門下生を排出したことで有名な「松下村塾」
そして正に、その師「吉田松陰」ですが、
狂愚だったことはあまり知られていないのではないかと思う。
そこで今日は吉田松陰に学んでみたい。
そもそも狂愚とは、
現実の常識に囚われず、自分の信念に従い行動することを言う。
幕末の最中、西洋が島国に攻め入り、日本国に災いをなすなどと言いまわれば、
もちろん狂人扱いされたことは容易に想像がつく。
来航した黒船にも何度も乗り込み、そのたびに捕まる狂人ぶり。
実に前科5犯である。
そんな松蔭がいよいよ斬首される際に放った言動が後の時代に大きく影響したものと推測できる。
その言動は実にあっぱれなものであったらしい。
これから斬首される松蔭だが、
実に悠々と歩き進み、役人に一揖し、「御苦労様」と言って端座した。
その一糸乱れざる堂々たる態度には、幕吏も深く感嘆したそうだ。
その際に放った言葉がこれだ。
まずは原文
「小生、獄に坐して首を刎ねられても天地に恥申さねばそれにてよろしく候」
訳文
「私は、獄に繋がれても、斬首の憂き目にあっても、天地神明にかけてこれまでしたことには恥じることはないので、分かってください」
己の信念を全うしたからの言動だろう。
松蔭は「狂うことで常識を打ち壊す」と。
現状に満足せず、常識という壁をいつも自らの行動で壊してきた。
国へ革命を起こすという大義のために、黒船に乗り込み、クーデターを企て、斬首されたのだ。
考えすぎてると何も出来ないという。
だからこそ狂愚を愛した。
ここで補足だが、
「狂」という字が用いれられてはいるが、クレイジーという意味ではない。
ここでいう「狂」とは、
「自分でも持て余してしまうような情熱」を指す。
有り余る情熱こそが大義なのである。
吉田松蔭の名言を一句紹介したい。
「かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂」
訳:「こうすればこうなる」と結果が分かっていても、やらなければいけない時がある。それこそが情熱であり、大和魂である。
そんな松蔭の精神は弟子に見事に受け継がれ、島国の文明を変えたのである。
諸君、狂いたまえ
次世代に向け松蔭が最後に残した言葉だ。
その時代時代に於いての「常識」に囚われてしまっては、大きな改革など到底成し遂げれらない。
常識を疑い、分別を忘れ、狂ったように自分の信じる道を往く。
世の有名無名の変革者には常に「狂」があったのだ。
常識は常識にあらず
人は見聞きした事を「常識」という枠で囲い安心を得たい。
故に常識を破るものを変人扱いしてきた。
アナタが信じている常識は、果たして本当に常識なのだろうか?
己の信じる道を、有り余る情熱をもって貫きたいものだ。
日本国に生まれたのだから。
大和魂を持って。
最後に
吉田松蔭の心を受け継ぐ漢詩を紹介して終わりたい。
立志尚特異
俗流興議難
不思身後業
且偸目前安
百年一瞬耳
君子勿素餐
訳:「志を立てるためには、人と異なることを恐れてはならない。世俗の意見に惑わされてもいけない。死んだ後の業苦を思いわずらうな。また、目前の安楽は一時しのぎと知れ。百年の時は一瞬にすぎない。君たちはどうかいたずらに時を過ごすことのないように」
索引
覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰
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吉田松陰は今で言えば人間水爆だと思う。
「諸君、狂い給え」
正気や常識を根本規範としていれば絶対に障害成し得ない程の破壊力を齎す意思。
そして全人生を短時間で燃焼し尽くすほどの情熱と実行力。
これを実践する極意なのだろう。
こうして吉田松陰の夢を受け継いだ子弟によって明治維新が行われた事を思うと、
伝染病に冒された人々が更に伝染病を振り撒いて成された結果なのだろうと一人納得します。
吉田松陰は今で言えば人間水爆だと思う。
「諸君、狂い給え」
正気や常識を根本規範としていれば絶対に障害成し得ない程の破壊力を齎す意思。
そして全人生を短時間で燃焼し尽くすほどの情熱と実行力、
これを実践する極意なのだろう。
こうして吉田松陰の夢を受け継いだ子弟によって明治維新が行われた事を思うと、
伝染病に冒された人々が更に伝染病を振り撒いて成された結果なのだろうと一人納得します。